現在の日本の法律では、柔道整復師、鍼灸師、あん摩指圧師が国家資格で、
その他の整体師やカイロプラクティック、アロママッサージなどのセラピストやエステティシャンは民間資格となっていますね。

厚生労働者はマッサージの定義を「体重をかけ、対象者が痛みを感じる強さで行う行為」としています。

その為「マッサージ」を単体で表現する使用は認めていません。
本来、セラピストなどが行う施術は、「トリートメント」や「ケア」「ドレナージュ」という表現が正しいのですが、
消費者への浸透率が低く、イメージしにくいために「アロママッサージ」や「リンパマッサージ」などと
マッサージの前に〇〇をつけて表現することも多いです。

現在、リラクゼーションを目的とする施術は沢山あり、海外では国家資格に匹敵するような高度な資格が日本では民間資格であるという現状もあります。

残念なことに、誰でも開業できることから、ずさんなサロンも存在することは事実です。

そんな背景から、国家資格なら「安全」、民間資格なら「危険」というイメージばかりが拡散している部分もありますが、国家資格を持ちながらも、ずさんな商売をしている現状があるのも事実です。

そうなると、「国家資格なら安全」「民間資格だと危険」という線引きではなく、最終的には提供している本人の問題になるのではないでしょうか。

施術者として、お客様に最大のサービスを与えることができるか、という基準が一番大切だと考えます。

水泳指導管理士、スキー指導員、ピアノの先生、経営コンサルタント、ネイリスト、ベビーシッター認定など、生活に密着に関わっているものや先生として指導を受けているものが民間資格である、というものが身の回りには、実は多いんですよね。

だからと言って、今まで関わっていたものを「民間資格だからもうやめよう！」ということにはならないのではないでしょうか。

極端な話になると、「資格がある、ない」ということは関係ないのかもしれません。
最終的には与えるものの「使い方」で良くも悪くもなるものです。

それでも「国家資格を持っている方が良い！」という方もいるかもしれませんが、当スクールでは、資格うんぬんよりもセラピストとして、またサロンオーナーとしての「あり方」を大事にしています。

お客様が見ているのは「どんな資格か」よりも「どんな人か」という部分です。

あなたがどんな気持ちをもって今の仕事に携わっているのか。

あなたがどんなことを変えたいと思って今の職を選んだのか。

あなたがどこに向かって仕事をしているのか。

そんな見えない部分が実はお客様に一番見られている部分でもあるのです。